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顎裂の手術

 

顎裂骨移植時の食事について
 

手術当日あるいは術後1日目の流動食1食
1日目
飲み物はカップで提供
1日目
顎裂骨移植専用食 術後1〜4日目
子どもに人気のクリームシチュー
子どもに人気のクリームシチュー
プリンとラーメン
1日目
顎裂骨移植専用食 術後5日目以降
パスタ麺
焼きそばと魚
煮込みハンバーグ
煮込みハンバーグ

顎裂の骨移植は当然歯ぐきの手術ですので、口腔内の清潔と安静が必要となってきます。
その一方で一般的に学童期の手術になりますので食事は入院中の楽しみの一つでもあり、味気ない流動食ばかりを続けるのもかわいそうですし、食事の摂取量も伸び悩みます。
 
今回我々は看護師・栄養士も交えて相談を繰り返し、院内で顎裂骨移植専用の食事メニューを用意しました。
食事のかたさとして3段階でステップアップしていくこととし、出来るだけ子供さんの食べやすそうなメニューとしております。
 
メニューを変更して1年ちょっとになりますが以前のメニュー時代と比べても術後の食事摂取率は上がっています。
入院生活が食事を通して少しでも楽しくなることを祈念しております。

 

 

食事メニュー変更とそれに伴う食事量の変化、患者さん本人および保護者へのアンケートをもとに、第39回口蓋裂学会(H27年5月東京)で当院の看護師が取り組みを報告しております。