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広島口唇裂口蓋裂研究会

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アームホルダーの作り方

手術を受けるお子さまのご家族の方へ  


口や顔の手術をされるお子さまは、手術後しばらくの間、アームホルダーを装着していただいております。

目的は、お子さまの手が傷に触って出血したり、不潔になって治りが悪くなったりするのを防ぐためです。ご家族の方にはお手数ですが、入院するまでに手術の準備としてアームホルダーの作成をお願いしております。
 

1.アームホルダーの準備物品
  (手芸店ですべて購入できます)

  • 手芸用ネット…2枚(写真では30cm×38cmを使用)
  • …布の素材は、お子さまの肌に直接触れてもかぶれない刺激の少ないもの(キルト、厚地のタオルなど)布の大きさはネットをしっかり覆う位のものを用意して下さい。
  • 細い紐(幅0.5〜1cm)…長さ60cm位のもの4本
  • 太い紐(幅2〜3cm)…長さ50〜60cm位のもの1本


2.作り方

◆手芸用ネットが芯になりますが、芯は1枚を二つに分け重ね、2枚1組にして作りますので2組用意します。これが腕を覆う部分となりますので、長さを合わせます。腕の周囲より2〜3cm大きめにしましょう。ネットの長さは、肘が曲がらないようにするため、腕の3分の2位にして下さい。この長さが短いと肘が曲がって、手が傷に触れてしまいます。
(その場合は、作り直していただくこともありますのでご注意下さい)

 

◆お子さまの腕の長さに合わせたら余分なネットはハサミで切ります。布にネットを置き縫い代分を含めて裁断してから縫います。

 

◆布が袋状になったらネット2枚1組(2枚重ね)にしてを布の中に入れます。
 
◆袋状の布にネットが入ったら縁を縫い、紐を縫い付けます。

◆紐は写真のように2本ずつ縫い付けます。

◆両方の腕につけるので、左右2つ作ります。

◆それから太幅の紐でホルダー間をつなぎ縫います。

 

◆ベルトの長さは両腕を真横に広げ、肩幅+肩から肘までの長さの1/3位の位置に合わせて計って下さい。

 

 

 

 

 

         

 

◆出来上がり

(小はキルト地、大はタオル地)
 

◆出来上がったら、お子さまにつけて手が傷に届かないことを確認して下さい。背中のベルトが長く、手が傷に(口、眼、耳)届く時は背中のベルトで調整して下さい。
 
 
 
 

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