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広島口唇裂口蓋裂研究会

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顎裂の手術

顎裂のある場合、年長さん頃から矯正歯科での矯正が始まります。ある程度歯ぐきが並び、前から2番目の歯がその裂に生える頃に骨移植を行い、歯ぐきを連続させます。まれに裂があっても歯が綺麗に生えてきて、ならべてみても裂の部分に隙間がほとんどあかない場合は骨移植しなくても済む場合があります。ただしまれです。
 
骨移植の時期は通常矯正歯科で判断してもらっています。矯正歯科からGOサインがでると形成外科にて骨移植をいたします。通常は腸骨の内部の海綿骨を採取し移植します。
採取して空洞になった海綿骨部分は時間が経つと再生して埋まってきます。顎裂部の骨移植は顎裂部にとどまらず、ときには口蓋部や小鼻の基部にも植えていきます。
 
手術時腰はある意味骨折状態になりますので、しばらく走ったりしないようにする必要があります。だいたい術後3〜4週間で運動制限はなくなります。移植した歯ぐき部分は縫合部が開くと骨がこぼれ落ちるので術後2週間は傷の周りはそっとしておく必要があります。
 
残念ながら骨移植をしたら矯正が終わるわけではありません。矯正治療の中で骨移植は一種の通過点とお考え下さい。
 

顎裂骨移植

顎裂骨移植