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広島口唇裂口蓋裂研究会

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治療の流れ

口唇裂口蓋裂の治療の流れ


 

手術について

唇裂、顎裂、口蓋裂における裂の部分に関しては手術で治すことになります。
手術は一度で終わることもあれば、経過をおいながら後日、追加手術を行うこともあります。
また口蓋裂は閉じても鼻咽腔に隙間がありそれが原因で訓練をしても発音が不明瞭な場合も手術を追加することになります。
手術は年長者の軽度な修正をのぞき通常、全身麻酔下に行われます。全身麻酔はすべて麻酔科医が担当いたします。
 
全身麻酔で行われる場合、入院手術となります。
乳幼児の場合は家族同室での入院となり、子供さんだけでの入院ということにはなりませんのでご了承ください。学童期の手術はひとりで泊まられることもありますが、通常手術当日は家族に付き添ってもらっています。
 
手術の際術前にいくつかの術前検査をおこないますが、これは入院前に外来で行われます。
おおむね手術の前の週頃に行われます。
全身麻酔の場合、手術前後1ヶ月程度は予防接種を避けてもらっています。わざわざ手術直前にインフルエンザの予防接種をうけてこられる方がおられますがその場合は一旦手術延期となりますのでご了承ください。
 
入院期間
入院期間は手術の内容、裂の種類、年齢、通院距離などにより少しずつ異なります。おおむね術後7〜14日ぐらいですが、詳細はその都度おたずねください。

手術費用は健康保険が適用されます。
また幼少期には乳児医療、18歳未満では育成医療を利用すればさらに費用的には負担は軽くなります。(ただし、乳児医療、育成医療は収入制限によって利用できないこともあります。)

手術を受けたら治療が終わりというわけではありません。
少しでもより良い結果にするために術後のケアが必要です。個々のケアの仕方はその都度聞いてみてください。多くの場合、術後しばらくは3〜5週間に1度程度の割合で数ヶ月間通院してもらっています。