初めまして。
3ヶ月になる両側口唇口蓋裂の息子がいます。
息子には機能面はもちろんのこと、見た目もより良くしてあげたいと思い、ネット検索していたところ、こちらのサイトを見つけました。2段階手術後がとても自然で美しかったです。丁寧かつ親切に対応されていたのを拝見したため、こちらで質問させていだだきます。
両側口唇口蓋裂の子は、術後どうしても鼻が低くなってしまうということで、こちらでは3.4歳ごろに修正手術をされることをサイトで知りました。
現在、通院中の病院があるのですが、口唇は7ヶ月、口蓋は2歳半、修正手術は成人前に手術予定と説明されました。
病院で治療方針がかなり異なり、見た目のほうもより良くしてあげたいため、貴院の治療方針が気になっています。
ただ、自宅が関東ということもあり頻回に通院することが困難です。
そこでいくつか質問ですが…
@修正手術のみ受けることは可能でしょうか?
A早期の修正手術で成長に伴い、変形することはないのでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、ご返答いただけると幸いです。
[310] かわうそ (2024/01/19 Fri 21:43) mail
連絡ありがとうございます。
当科での2段階手術はセットになりますので受けるならセットがいいように思います。
二段階手術では鼻の軟骨に糸をかけない治療を行っており、まず鼻骨の成長を促しています。最終的な鼻の修正手術は第二次性徴がおわってからにしています。
原則通える人の手術しかしていませんので当科に来られる場合は覚悟を決めて来てください。
治療は言語や矯正の問題、術前顎矯正の問題などいろいろな連携があります。どこで治療するにしても手術する病院は早めに決められるのが良いでしょう。
具体的な話を希望されるなら
現在の治療状況、正面写真、下から仰ぎ見た写真を送っていただければと思います。
広島市民病院形成外科・口唇裂口蓋裂センター
木村得尚
[311] 木村 得尚 (2024/01/23 Tue 16:26)
現在、2ヶ月の右側不完全口唇裂の子どもを持つ母親です。
産まれた病院で口唇裂手術をしてもらう予定です。哺乳は可能な状況で体重もしっかり増えています(現在5キロ)。
手術のタイミングについて質問です。
色々なサイトを見ると、口唇裂の手術は生後3~6か月と書いてあるものが多いです。
通院している病院では3ヶ月に手術予定と言われています。3ヶ月を過ぎたらなるべく早く手術した方がいいものなのでしょうか?
幅がこれ以上広がる前に早めがいいのでしょうか?
特に関係ないなら4ヶ月になってからでもいいのではと考えてしまいます。
また、術後のレティナですが、病院はつけない方針だそうですが、希望があれば作成すると言われました。つけた方がいいのでしょうか?
素人なので迷うこと分からないことだらけです。妊娠中に口唇口蓋裂の診断をうけ、ショックでした。
産まれて、幸いにも口唇裂のみで、できることなら、綺麗にしてやりたいと強く願っています。
よろしくお願いいたします。
[307] いた (2018/07/12 Thu 06:30)
メールありがとうございます。
手術時期、レティナを使うかどうか、に関してはともに病院ごとに、Drごとに治療方針は変わってきますので納得のいくまで主治医に聞かれるのが一番です。
広島市民病院では新生児の手術ではこの10年以上レティナを使っていません。ただそれはレティナを使わないような術式を選択しているからです。
我々は不全唇裂の半分程度は3か月になる前に手術しています。手術時期を早めに持ってくるのは鼻の軟骨が形状記憶する前に手術できる、というメリットがあります。健康体で麻酔科、小児科、形成外科の先生方が問題なしと考えておられる場合、早めに手術するのは選択枝の一つに挙げられます。
成長の程度、裂の程度、主治医の考え方、親御さんの考え方、それぞれ違いますので上記の意見はあくまで参考意見として読んでいただければと思います。
[308] 木村 得尚 (2018/07/12 Thu 12:52)
早速回答いただきありがとうございます。
丁寧に教えていただき、よく分かりました。
参考にさせていただき、やはり3ヶ月で手術していただこうと思います。
ありがとうございました。
[309] いた (2018/07/13 Fri 01:10)
お忙しいところすみません。
現在妊娠中なのですが、子供が口唇口蓋裂の
疑いがあると言われました。
また、顎裂を合併している可能性が高いようです。
口唇裂、口蓋裂、顎裂を同時に手術をする病院も
あるようですが、そちらでも可能でしょうか?
[304] りんご (2017/11/03 Fri 23:15)
メールありがとうございます。
唇顎裂の場合
過去には数例口唇裂・顎裂同時手術を行っていましたが今は積極的には行っておりません。あまりメリットを感じなかったからです。
唇顎口蓋裂の場合
3か月ごろ唇裂手術を行い、そのあと1歳2か月ごろ多くの症例で口蓋形成術に顎裂部の歯槽骨膜形成術を同時に行っています。
口唇裂・顎裂・口蓋裂すべてを同時に手術している先生は日本で3人ほどおられます。ただしっかりと顎誘導できる先生とセットになって出生初期から治療が始まること、生後数か月の時点で歯槽上方の骨膜をはがす際、奥に潜んでいる永久歯を傷める可能性があること、軽度鼻咽腔閉鎖不全になりやすいこと、などの考慮すべき点があり、私の個人的意見として決してバラ色の治療法とは現時点ではまだ言えないように思えます。
私は鼻の軟骨が形状記憶する前の生後3か月ごろの口唇形成術を優先していますので現時点で唇顎口蓋裂同時手術を行う予定はありません。
ご検討ください。
[305] 形成外科 木村得尚 (2017/11/05 Sun 21:03)
先日、7ヶ月検診の時に子供が痕跡唇裂と診断されました。
出生後より、婦人科や小児科で症状を相談してはいましたが特に何の指摘もなく、たまたま転居後に選んだ小児科でやっと診断がつきました。
近いうちに手術して頂けると思っていたのですが、早くても年長になってからと言われました。
診察時は気が動転して『なぜ年長まで待たないといけないのか』など聞くことができずに終わってしまいました。
日を追うごとに様々な疑問が浮かび、毎日毎日調べて辿り着いたのがこちらです。
HPや過去の投稿も拝見しました。
親としては物心がつく前に、、今すぐにでも手術してもらえたらと思っていた次第です。
鼻の歪み、唇の山の亀裂、鼻の穴から唇の山までの線、、早く治してやりたいです。
幸い、口蓋裂はなく、近付いてよくよく見ないと気付かないくらい見た目は軽微な症状です。
授乳時の吸い付きも、素人判断ですが特に左右差は感じず、漏れたりすることなくきちんと吸えてます。
手術時期やその理由などについて、木村先生の意見をお聞かせ下さいませんか。
残念ながら貴院への通院は叶いませんので、、こちらからで恐縮です。
よろしくお願いします。
[290] ぷうママ (2017/10/22 Sun 21:50)
メールありがとうございます。
出生後すぐに診断してもらえなかったとのことですから、軽微な痕跡唇裂なのでしょう。
見ていないので何とも言えないのですが、一般的に唇裂で大きくわれている場合、最初の手術で9割ぐらいが治り、その後成長を見ながら必要に応じて相談しながら修正を追加していきましょう、とお話しています。痕跡唇裂は、おおむねその9割が治ったぐらいと同程度とみなされ、急ぐ必要はないのでゆっくり考えていきましょう、ということになるのだと想定されます。
手術の傷跡は線維組織そのものですから、周りの健常組織の成長より成長が悪くなります。ですので手術直後にきれいで左右対称にできても成長の過程で左右差の出てくることがあります。そこで、まとめて成長が終わった高校生ごろに治しましょう、小学校入る前に治しましょう、という話が出てきます。左右差が出たらすぐに治しましょう、という話にはあまりなりません。痕跡唇裂の場合、唇裂治療の流れに途中参加すると考えれば、これまでの先生から聞かれた話も根拠のあるはなしといえます。
直径1、2ミリのほくろがあったとして多くの親御さんはあまり急いで手術する必要性を感じたりしません。それはほくろというものを見慣れているからであり、ある程度あってもいいよね、というコンセンサスが社会にあるからです。ところが副耳や痕跡唇裂などは見慣れていないため、親御さんは、早く治療しなきゃ、という治療願望でいっぱいになってしまうようです。医療従事者は日常的に唇裂や副耳を見慣れており、急ぐ必要性がない場合は待つようにお話しすると思います。
唇裂手術の修正も途中からは本人がしたくないときに無理には修正しません。よくよく見ないとわからないレベルなら、本人がお友達に言われ気にし始めたときに治療を考えるでも遅くはありません。本人が気にならないなら一生そのままという選択枝もあります。
[291] 形成外科 木村得尚 (2017/10/23 Mon 13:20)
お返事ありがとうございます。
なるほど、、そのような理由で年長ということなんですね。
とてもわかりやすく説明して頂き、納得しました。
年齢が低い方が治りが早く綺麗になるのではないか、傷も目立ちにくいのではないか、などと安易に考えていました。
術後、成長に伴って左右差が出てくるなんて考えもしませんでした。
手術したら完治とばかり思っていましたから、、
女児なので特に、診断がついてからは早く治してやりたいと焦ってしまってました。
娘の目を見るよりも痕跡唇裂部に目線がいってしまい、、顔を見る度に鼻の柱を指で引っ張ってみたり、鼻の穴から唇までの皮膚を寄せてみたり、、親として情けないですね。
仮に年長に手術したとして、腫れや赤みなどはどのくらいでおさまるのでしょうか、、
人中陵?の左右差は対象に近くなりますか。
もちろん個人差はあると思いますが、、
[292] ぷうママ (2017/10/23 Mon 16:21)
赤みがどれぐらいでとれますか
体質によります。順調なら3か月で落ち着きます。
左右差は対称になりますか
術者の腕前によります。思いのほか痕跡唇裂は難しいです。
[293] 形成外科 木村得尚 (2017/10/23 Mon 20:18)
症状が軽微だからといって、簡易な手術で済むということには繋がらないんですね、、
木村先生に診て、手術してもらいたいというのが本心ですが、、通院など考慮すると難しく、諦めざるを得ません。
今回、痕跡唇裂というものをインターネットや書籍などで調べても情報が少なく、こちらのHPに辿り着いた時は藁にもすがる思いでした。
とてもお忙しいのは重々承知の上でなのですが、、HPに痕跡唇裂についても詳しく掲載して頂くことは難しいですか、、
症状や手術の方法、術後の経過、症例、、知りたい情報はまだまだ沢山あります。
きっと私と同じように痕跡唇裂の情報を求めている方はおられるはずです。
ご検討お願いします、、
[294] ぷうママ (2017/10/23 Mon 22:17)
写真ではちょっとしたくぼみ、ちょっとした傷跡はよくわかりません。術前術後の写真を並べてもよくわからないと思います。
よくよくみないとわからない症状をよくよくみてもわからない状態にするのは難しいものです。手術の際傷跡は残りますか、と聞かれれば、必ず残ります、と答えています。痕跡唇裂における問題点は、医者が頭の中に描いているゴールラインと親御さんの追い求める結果に大きな開きがあること、だと考えています。
[296] 形成外科 木村得尚 (2017/10/25 Wed 07:07)
そうですよね、、無理なお願い申し訳ありませんでした。
お尋ねしたいのですが、成長するにつれて少しくぼんだ赤い線が薄くなる、、またはわからなくなったという事例はありますか。
娘の場合、授乳などで口の形を変えた時や圧を加えたりしたらその時だけは線が皮膚と同化して見えなくなります。
このままなくなってくれるのではないかと期待してしまいます。
レーザーでぼかせたりできれば幸いなのですが、、難しいようですね、、
傷あとなどにも効果があるという炭酸ガスを注射で注入する方法も同様に、痕跡唇裂の傷?、、線には効果は期待できないですか。
馬鹿馬鹿しい質問ばかりすみません、、
傷が残る前提で手術に踏み切るのは親も本人も覚悟が必要だと思うので参考にさせて下さい。
[299] ぷうママ (2017/10/25 Wed 23:32)
口唇はお母さんのおなかの中で7週目に完成し、それからは基本かわりません。痕跡唇裂といえども筋肉の部分断裂を伴います。これは手術以外ではなかなか改善しないと思います。
炭酸ガス治療はわれわれの土俵ではないところでの治療なのでさっぱりわかりません。
[300] 形成外科 木村得尚 (2017/10/26 Thu 18:19)
筋肉の部分断裂を伴うということですが、このまま手術をしないという選択をした場合、機能的には問題はないのですか?
発語や歯並び、その他にも何か影響しませんか、、
[301] ぷうママ (2017/10/29 Sun 23:08)
基本的には見た目だけの問題です。
機能面での問題はないでしょう。
[302] 形成外科 木村得尚 (2017/10/30 Mon 11:19)
そうですか、、少し安心しました。
娘が年中くらいになったら、本人の意思も交えて手術をするか否か決めたいと思います。
いろいろとありがとうございました。
[303] ぷうママ (2017/10/30 Mon 15:32)
はじめまして。
現在左側口唇口蓋裂の子を妊娠中の者です。
2月出産予定です。
今は関西に住んでいるのですが、山口県の周南市にて里帰り出産し、1ヶ月ほどで里帰りを終え、大阪大歯学部病院を受診しようと考えています。
その戻るまでの間、約1か月間ですが、口蓋床作成等の術前矯正や哺乳指導はしていただけるのでしょうか。
色んな病院のHPを見ていると、治療を開始するのは生後なるべく早いうちがいいという病院が多いように思います。
山口では評判のいい病院がわからず、少し遠くても新生児を連れて車でいける範囲ということで貴院を考えています。
突然すみません。
[295] ともき (2017/10/24 Tue 10:33)
メールありがとうございます。
もう一度このHPのメールアドレスにアクセスしてもらえますか。
そちらに返信させていただきます。
[297] 形成外科 木村得尚 (2017/10/25 Wed 07:22)
木村得尚先生
お忙しいところすみません。
早速送らせていただきました。
ありがとうございます。
[298] ともき (2017/10/25 Wed 12:38)
はじめまして。
口唇口蓋裂の子供を持つ母親です。
昨日、顎裂の骨移植の手術をしました。
退院後の食事について困っています。
9/1からお弁当を持たせたいのですが、
どのようなものを持たせたらいいでしょうか?
入院している病院からは毎日病院で出る食事を
参考にして下さいと言われました。
毎日、ペースト的なものしか出ず、どのように
お弁当で持たせればいいか困っています。
[287] anonymous (2017/08/18 Fri 16:55)
メールありがとうございます。
8月17日手術であるなら、9月1日は術後15日目になります。
食事の問題だけでなく、普通に学校に行っていいのか、体育はいつからできるのか、歯磨きはどこまでOKなのか、チェックしないといけない部分はいっぱいあります。
通常は主治医が過去の経験、と今回の手術後の状態を鑑みて退院前に今後の注意点を言ってくれると思います。手術翌日にはまだ口のなかがいい結果なのかどうかわかりません。腰もこの先にトラブルがないとは言えません。今は入院が順調に経過するためにすべきことを考えるのが一番です。
また手術というものは基本十人十色で、術者や施設ごとでやり方が違います。我々の間での一般論が他の施設で通用する保証はありません。退院が決まった時にいろんなことが主治医に聞けるよう聞きたいことを箇条書きにしておかれることをお勧めします。
[288] 形成外科 木村得尚 (2017/08/18 Fri 20:52)
ご回答ありがとうございます。
今回2回目なので退院後の生活に対して疑問はございません。
前回は食事について大変苦労致しましたので、こちらへ質問させて頂きました。食事について主治医に相談しても明確な回答を得ることは
出来ないと思いインターネットを使って情報を集めています。
[289] anonymous (2017/08/19 Sat 11:19)
現在2ヶ月の子供で、軟口蓋裂のみです。
哺乳について伺いたいです。
産院では、入院中に哺乳びんは口蓋裂用の長い乳首のものを使い、母乳を吸わせることは普通の子と同じようにトライするように指導されました。結果、入院中には直接母乳を吸えるようにはならず、少し吸ってもチュパチュパ音を立てるので、吸えてないと思うと形成の医師からは言われました。
そもそも、おっぱいの形に近い普通の哺乳びんでは吸えないのに、母乳が飲めるようになるとは思えなかったのですが、軟口蓋裂のみの場合、普通に母乳が吸えるようになることもあるのでしょうか?
今は混合授乳で、直接母乳吸わせるトライはせずに、搾乳して、口蓋裂用の哺乳びんで飲ませてますが、もし、普通に母乳が飲める可能性があるなら、まだ反射があるうちに、もう一度トライした方が良いかと迷ってます。
搾乳し続けるのも体力的に限界にきていて。
また、母乳が中耳炎になりにくくさせるというのは、完全母乳でないと無理な話でしょうか?母乳よりミルクの方が量が多い場合は、中耳炎を抑える効果はあまりないでしょうか?
産院の中の耳鼻科医からは2ヶ月になった日の診察で、鼓膜が濁ってるかも、とだけ言われ、曖昧な診察で、次の診察は6ヶ月の時までありません。まだ中耳炎ではないから次の診察はかなり先なのか?鼓膜が濁ってるとはどういうことなのか、もしわかりましたら教えていただきたいです。
[283] ふーちゃんママ (2017/07/09 Sun 01:51)
お返事おそうなりすみません
メールありがとうございました。
口蓋裂用長い乳首を見ると直接母乳できるか不安になりますよね。
哺乳時、哺乳瓶の乳首は潰れるだけでのびたりはしませんが、乳房は柔らかく赤ちゃんの口に合った形にのびたり変化しますので、縦抱きでしっかり深くくわえさせれば飲ませることも可能かもしれません。
また張ってカチカチの乳房では赤ちゃんがくわえにくいので少し搾乳し柔らかくなった状態でくわえさせてみると深くくわえやすいと思います。
母乳で中耳炎になりにくくなるという論文も発表されていますがどれくらい優位なのかはよく分かりません。
口蓋裂のあるお子さんは耳と鼻をつなぐ管(耳管)の筋肉が上手に動きにくいため滲出性中耳炎を起こすことが多いです。
滲出性中耳炎は感染症ではないので母乳の免疫が有利に働くということは考えにくいです。
すぐにできる大事なことは、縦抱きで授乳すること、吐き戻し予防にゲップをさせることだと思います。
また鼓膜が濁っているかもということは今すぐ治療が必要という状態ではないが、中耳炎が否定しきれないということだと思います。
この度の状態は4ヶ月くらい間があいても大きく変化はないだろうという判断だったのかもしれません。
しかし、鼻水、風邪、発熱などの体調不良があれば耳に影響が出ることがあるかもしれません。
不安なことがあれば予約を早めることができるか相談してみてはいかがでしょう。
母乳は免疫など良い成分が多く含まれているので飲ませてあげたいという気持ちもわかります。
哺乳以外にもお世話の多いこの時期、搾乳は体力・時間共に大変です。
母乳でもミルクでも飲める方法でしっかり大きく育ててあげたらいいと思います。
育児は始まったばかりです。あまり無理されないように育児が楽しめるといいですね。
[285] 歯科外来 (2017/07/12 Wed 13:16)
詳しく教えてくださり、本当にありがとうございます!
口蓋裂の子がかかりやすい中耳炎は感染症ではないのですね、中耳炎にならないために、何がなんでも母乳で免疫をつけなきゃならないと思ってたので、少し肩の荷がおりました。
母乳を縦抱きではやってなかったので、縦抱きでトライしてみます。
これは哺乳びんで飲ませる時も縦抱きの方が鼻や耳などに良いのでしょうか?それとも、縦抱きは乳房をくわえやすいということでしょうか?
中耳炎が否定しきれないけど4ヵ月くらいは変化ないかもとのこと、よくわかりました。何か不調がありそうだったら早めに耳鼻科受診してみます。
子供が大きく育つことが重要ですね。産院でもそうですが、家族も含め周りから母乳母乳と言われ、疲れてしまってました。
お返事読んで、育児を楽しめるように、母乳、搾乳もできる範囲で、頑張れば良いかなと思えてきました。
親切丁寧に、本当にありがとうございます!
[286] ふーちゃんママ (2017/07/15 Sat 00:18)
初めまして。
1歳になる子供がいます。
生後,子供が痕跡唇裂と診断されましたが経過観察しております。
当時は混乱で担当医に聞きたいことが聞けず終いで悶々とする日々でしたが..このサイトを見付け,親身かつ丁寧に対応されているのを拝見したので質問させて頂きます。
状態としては鼻の穴の左右差(左が潰れて横広がり),人中陵の左右差(右が高く,左は低い),左の鼻の穴から左上唇の山にかけて細く赤い線がある(幅1mmくらい),左上唇の山が2つに割れています。
幸い口蓋裂はないようです。
手術適用になりますか?
手術適用の場合,鼻の穴だけ治すとしたら人中陵の左右差はマシになりますか?
また,赤い線は自然に消える可能性はありますか?
できれば..切開は避けたいのでレーザーや炭酸ガスメソなどで消えてくれないかと思うのですが..。
素人の考えですみません。
お忙しい中 申し訳ありませんが,お返事頂けると助かります。
宜しくお願い致します。
[277] みるくみ (2017/07/06 Thu 17:06)
メールありがとうございます。
痕跡唇裂は機能的にあまり問題になることはありません。そのため手術の絶対適応ではなく、親御さんないしは本人が希望すれば手術しましょうということになります。
通常赤いラインは赤唇の組織ですからレーザー照射しても消えません。炭酸ガスレーザーで皮膚を削り取れば赤い部分が白い傷跡に置き換わるということになります。
鼻の孔の左右差や人中稜の高さは程度がどの程度なのかみてみないとわかりませんが、簡易なことをしてもあまりよくなりません。
赤唇縁の非連続になっているものは手術なしでは治せません。
表面的にはわずかな差であっても人中稜部分での筋肉のつながりは思いのほか左右差があるもので、ウーの形や哺乳瓶に吸い付いたときなどは左右差がより強調されていると思われます。その場合は筋肉をがっつりと分厚くなるよう縫ってあげる必要があります。
結果として普通の不全唇裂と変わりない傷跡がつく可能性大です。というよりかそれぐらいにしないと実際きれいになりません。
御検討ください。
[278] 形成外科 木村得尚 (2017/07/06 Thu 18:37)
こんばんは。
多忙の中,非常に迅速な お返事ありがとうございます。
インターネットで検索しても痕跡唇裂の情報が少ないので,丁寧にわかりやすく説明して頂き感謝しております。
赤い線..角度や光の当たり具合で全く目立たなかったり凄くクッキリ目立ったりで,指で軽く押さえたり伸展すれば消えるので,妊娠線や肉割れのような真皮レベルでの傷跡だと思ってました。
唇の組織だったんですね。
それならば,自然に消えることはまずありえませんよね..。
レーザーや炭酸ガスメソについても理解できました。
人中陵は,鼻中隔が真っ直ぐではなく右にズレており,左は赤い線(ほんのわずか凹んでいる)があるので余計に右が高く見えます。
鼻中隔を指で真っ直ぐに(左側に)引っ張ると人中陵の高さは左右同じくらいになります。
筋肉まで割れているとは思ってもいませんでした。
どちらにせよ赤い線も人中陵もメスを入れないといけないということですね..。
鼻の穴の左右差を治すとしたら傷跡はどのように残る可能性がありますか?
また,左上唇の山を手術した場合は左右差は対象になりますか?
木村先生のような素晴らしい先生に愚問すみません。
質問ばかりで申し訳ありませんが,急ぎませんので お返事頂けると大変助かります。
宜しくお願い致します。
[279] みるくみ (2017/07/06 Thu 21:39)
みて触って動かしてみないとなんとも言えません。
ホームページでも少し触れていますが、不全唇裂や痕跡唇裂において人中稜の高まりは裂の外側にあります。人中稜が裂けているのではありません。その高まりがかなり外にシフトしている場合、口輪筋の走向が大きく非対称になっていると考えられるためそれを治す必要があります。
口輪筋が外に流れていると鼻柱を引っ張る力が弱くなり鼻柱は裂のない側にシフトします。その程度により手術デザインも変わってきます。
また術者によってデザインはかわります。
なかなか言葉では説明しづらいですが、唇裂は軽度だから簡便な手術でもいい結果が出るだろう、と思っておられれば大間違いです。痕跡唇裂の親御さんはほとんどすべての方がこのスタンスで考えておられ、医者の説明とのギャップに悩まれるように思います。
[280] 形成外科 木村得尚 (2017/07/07 Fri 14:36)
こんばんは。
お返事ありがとうございます。
出産した病院の形成外科の先生には「口唇裂の手術後で,かなり良くなった状態と同じくらいの病状」と説明を受けました。
そのため,凄く軽度なもので修正手術も大掛かりなことにはならないだろうと勝手に思い込んでいました..。
まさに木村先生の言葉そのままで..正直なところ,事の重大さに戸惑っています。
仮になのですが..赤い線は触らずに,鼻の穴と上唇の山だけを手術するという選択肢はありますか?
やはり,それだけでは左右のバランス修正は微々たるものですよね..?
なるべく傷跡が目立たないようにしてあげたいと思ってしまい,赤い線の切開については前向きに考えられずにいます..。
[281] みるくみ (2017/07/07 Fri 21:23)
細かい個別のことは手術を担当するDRとしっかりはなしをして決められるのがよいでしょう。
[282] 形成外科 木村得尚 (2017/07/08 Sat 22:21)
こんにちは。
お返事ありがとうございました。
隣県(通院可能)なので先生に診て頂けたら..と思ってます。
また相談させて頂きます。
[284] みるくみ (2017/07/10 Mon 10:51)
はじめまして。
口蓋裂で鼻に抜ける感じで発音がうまくできないのですが、スピーチエイドというものがあることを知りました。
そこで受診したいのですが、何曜日に行ったほうがいい等ありましたら教えていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
[275] H (2017/05/31 Wed 15:13)
メールありがとうございます。
治療のアイテムのひとつとしてスピーチエイドがあります。ただこれを装着することの適応になるかどうかは診察してみないとわかりません。また大人の場合、長年の癖があるためスピーチエイドをつけても癖が抜けきれず、あまり改善しない場合があります。口蓋裂の手術がきちっと行われていない場合は手術を受けられた方がいい場合もあります。
受診の仕方を説明させていただきますので一度このホームページのメールアドレスへ連絡をお願いします。そこへこちらから連絡させていただきます。
[276] 形成外科 木村得尚 (2017/06/01 Thu 08:25)
初めまして、現在8ヶ月になる両側完全口唇口蓋裂の子どもの母です。島根県の大学病院で産まれ、先天性横隔膜ヘルニアの手術もしてもらいました。その後はホッツ床やPナム装着、鼻チューブでミルクを注入しています。今から2ヶ月前、子どもが生後6ヶ月頃(体重5キロ)に口唇裂を閉じる手術をしてもらいました。術後2日で縫い合わせた唇が少し割れ、術後7日くらいで抜糸でしたが、その後も両方の鼻の穴の下の傷が5〜7ミリ開きました。唇に至っては完全に裂けました。大学病院の先生は上顎の部分がちょうど当たるからなぁ…や吸引の刺激か、子どもの泣く力が凄いからかななどと話されましたが、親としては悔しい思いでいっぱいです。傷口は今もそのままで口蓋裂の手術の時に一緒に治す予定になっていますが正直不安です。そこで治療実績が豊富な貴院にて今後の手術をお願いできないだろうかと考えています。自宅が広島の県境と近いので何とか頑張れば貴院に通院出来なくはないのですが、いかんせん子どもがまだ鼻チューブでミルクを注入しているので長時間の外出は容易ではありません。例えば通院は今の病院でして、手術前後の通院や手術のみ貴院でして頂くことは可能でしょうか?まだ今の主治医には何も話していません。お忙しいとは思いますが、時間のあるときで結構ですのでご回答お待ちしています。
[273] はるはは (2017/05/10 Wed 09:15) mail
メールありがとうございます。
残念な結果に心中お察しいたします。
できることであればこのホームページのメールアドレスに
現在お住まいの場所(おおまかでいいです)、
口唇の手術前と現在の写真
を送っていただいてよろしいでしょうか。
また体質的に傷の治りの悪い可能性もありますので、もしよければヘルニア手術の皮膚表面の傷跡の写真もあるとうれしいです。
お手数ですがお願いします
[274] 形成外科 木村得尚 (2017/05/10 Wed 21:53)
現在21歳になる娘についてのご相談です。
片側口唇裂で生後3ヵ月で形成手術を受けました。
その後小学校入学までは定期的に通院していましたが、大学病院の担当医が転勤になったのと自身が田舎に引っ越したのもあり、そなままになっておりました。
高校生の頃に整形、矯正するなら18歳までに済ませないと自己負担になるからと本人に勧めましたが、このままで良いと言うので、本人が気にならないならと放置しておりましたが、今になってやはり傷口や顔の非対称なのが気になるから手術したいといいだしました。
口蓋の方は少し穴が空いている程度ですが、鼻の穴の大きさがかなり違い、パッと見違和感を感じるほどです。
この場合の手術期間及び手術代はどのくらいかかるでしょうか?
(保険は適用されますか?)
また更生医療などはあるのでしょうか?
おおよそで良いのでもしも分かれば教えて下さい。
お願い致します。
[269] saku (2016/09/18 Sun 18:21)
メールの内容だと唇顎裂で唇裂の手術だけ一度受け、顎裂部分に穴が残っており鼻の左右差がある状態と推測されます。それを前提に話をさせてもらいます。
顎裂部分を閉じるには閉じるだけでいいのか、骨移植するのか、歯科矯正をして骨移植するのか、を考える必要があります。
鼻を治す場合、床の高さを整え、その後に鼻を治すことになります。顎裂未治療、矯正未治療の場合、鼻孔や鼻翼の床が健側に比べて下がっているため、その部分をかさ上げしないと鼻を左右対称にはできません。歯茎レベルでの治療をしない場合は鼻の床部分に組織移植がいる可能性があります。その後に鼻の形状を整える手術となります。
すべて歯科矯正も含めて健康保険は適応できます。育成医療に代わるものとして、18歳以上では更生医療を受けることが出来ますが、認定を受けた歯科施設と耳鼻科施設で書類を書いていただき障碍者手帳を申請したうえでのこととなります。(われわれの施設で治療を受けている患者さんでこれを申請している方は数年に一人くらいです)
入院に関しては高額医療の限度額などが適応になったりしますが、健康保険の種類によって内容が異なりますので確かめられるとよいでしょう。
[270] 形成外科 木村得尚 (2016/09/19 Mon 08:18)
詳しいお返事ありがとうございます。
娘にも伝えて、考えたいと思います。
ありがとうございました。
[271] saku (2016/09/19 Mon 14:07)
小学生の息子が夏休み中に、顎裂部へ骨移植しました。
退院後の食事でまだ1ヶ月経っていないのですが、固い食べ物とはどんな食べ物なのでしょうか。
主治医の先生にも聞いてみたのですが、う〜んと返答に困っているお感じでわからずじまいだったもので、お聞きして申し訳ないのですが。
あと先日ピザを2度ほど食べに行ったのですが、引きちぎる感じのピザだったので今更ですが大丈夫だったかなと不安になってしまいまして。
小学校の給食では献立表を見てみたら、揚げ物系でも汁に浸ってる感じだったり、手でちぎって食べれるパンだったのですが、そういう感じの食事内容だったら大丈夫だと思われますか?
乱文申し訳ございませんが、教えていただけると助かります。
[264] マグ (2016/09/02 Fri 13:42) mail
一般論で答えたほうがいいのか具体例で答えたほうがいいのかわかりかねます。
病院ごとに指導内容が異なると思いますがマグさんは当院で手術を受けられたのでしょうか?
[265] 形成外科 木村 (2016/09/02 Fri 20:19)
ありがとうございます。
先生によって考え方が違うので、色んなご意見を伺いたく思いました。
できれば先生の考える具体案を教えていただきたいです。
[266] マグ (2016/09/03 Sat 00:47)
口唇裂の手術の際、粘膜、筋肉、(皮下組織)、皮膚と3〜4層で縫合しますので、傷が全層で裂けることはまずありません。ところが顎裂骨移植の場合、1ミリ程度の厚みの粘骨膜を1層で縫合するだけです。しかも骨をしっかり移植しているときは結構緊満して張力がかかります。ちょっとした刺激で傷が裂けます。ほかの場所なら裂けてもまたくっついてくれればいいのですが骨移植部は裂けると骨がこぼれ落ちたり、そこから移植骨へ感染を起こしたりするので厄介です。
机の角などに太ももをぶつけると内出血をおこすことがあっても多くの場合打撲で済みます。ところがおでこをぶつけると結構裂けて血がでます。歯ぐきはおでこと同じで硬いもの同士がぶつかると間に入った皮膚や粘膜は結構裂けてしまいます。歯ぐき付近の縫合部も同じです。
骨移植前にその周囲の乳歯は抜いてもらうことがあります。縫合部付近に歯がないと硬いものをかみ切ったりするとき直接縫い目に硬いものが当たることになるので特に要注意です。おかき、おせんべい、硬い板チョコ、硬い前歯で噛み切るものなどは要注意です。
ただ傷はおおむね3週間もすれば開きにくくなりますので、そこからは当院では食事制限をしていません。それまでは硬い食べ物以外にゴマ、ふりかけなど縫い目の隙間に入るものは厳禁としています。またパンや最中など硬口蓋にへばりつく食べ物は舌で口蓋をこそげながら食事を後ろに運びますので基本中止です(歯ぐきより後ろに縫合線が来ない場合はあまり関係ないのですが、個々に食事をそこまで区別できないので入院中は一律パンや類似品は中止としています)。
あとは糸のついている部分の歯ブラシでの歯磨きは中止しています。当院では吸収糸で縫合していますが3週目ごろに抜ける糸は抜いています。
参考になりましたでしょうか。
[267] 形成外科 木村 (2016/09/03 Sat 13:29)
とても勉強になりました。
今の主治医の先生のことは人柄と技術は信用しているのですが、毎回術後は気にせず普段通りの食事や生活で大丈夫というお考えなので、個人的に色々と勉強したのですが口唇・口蓋の手術に比べ情報が極端に少なかったため、どう術後の生活を過ごせばいいのか不安で不安で仕方がありませんでした。
こちらの事も調べていくうちに最近ようやく辿り着いたのですが、もう少し早く相談していればよかったです。
退院後、パンやゴマ食べていました。。。
骨移植したところが裂けたなどは見てわかるのでしょうか。
一度目の退院後の検診では問題なしでしたが、退院後のケア不十分だったこと反省です。
定着されることを願っていますが、もし再手術となったときは木村先生から教えていただいたことを守りたいと思います。
[268] マグ (2016/09/03 Sat 15:55)
口唇裂の手術について質問です。
私は20歳の女なのですが、
最近自分が口唇裂という状態で生まれてきた事を知りました。
鼻の形が左右対称でなく、雷のような手術痕があるため、何かあった事は分かっ
ていたのですが、一生このままなんだととてもコンプレックスでした。
しかし、最近勇気を出して親に聞いてみたところ口唇裂というもので、
今は綺麗に治せると聞いて一刻も早く手術をしたいです。
その診察前に知りたいのですが、
手術では傷跡を無くす事と鼻の形を正常に戻す事が主な目的だと思いますが、
鼻筋を通したり、小鼻を小さくするような事は美容整形になってしまいますか?
また、手術後はどのくらいで腫れが引くのでしょうか?
普通の方の鼻と変わらないぐらいになれるのでしょうか?
追記で私は1日半箱たばこを吸う喫煙者なのですが
それが問題になることは何かあるのでしょうか?
乱文なのですがメッセージくださいますとありがたいです。
[262] ゆう (2016/07/22 Fri 20:57)
質問ありがとうございます。
傷痕の原因が唇裂であり、明らかなひきつれや、大きな左右差が認められる場合、一般的な医療施設で保険医療での手術は可能です。ただ過度な要望に対しては時に保険診療の対象にならないこともあります。
手術をしても傷痕は残ります。目立たない傷痕になることを目指しますが、それは医者の腕前だけでなく術後数か月のご本人のテーピング、圧迫、といった地道な努力も必要です。
手術を成功させ、傷をよりきれいにさせようと思えば、末梢血管を収縮させるニコチンは障害の最右翼です。
傷痕がどの程度きれいになるか、鼻がどの程度左右対称になるか、みてみないとなんとも申し上げられません。またご本人が頭の中で思い描いておられる結果と、実際を診察して我々が思い描くゴール地点は必ずしも一致しないこともありますので、しっかり話を聞いてから手術を決められるのがいいでしょう。
医療施設の診察を受けられる場合、過去にどこの病院のどこの科でいつ手術を受けたかは親御さんに聞いてから受診してみてください。また20歳とのことですが学生さんの場合は親御さんと一緒に受診されることをお勧めいたします。鼻の変形の手術も考えておられるなら口腔外科よりも形成外科が良いでしょう。
ご検討ください。
[263] 形成外科 木村得尚 (2016/07/23 Sat 16:36)
妊娠10ヶ月の妊婦です。子どもに口唇口蓋裂の疑いがあります。出産病院で手術が出来ると聞いたのですが、手術数が年間数例程度です。いろいろと調べているうちに通院圏内に貴院を見つけました(とはいえ1時半程度です)医師から「全国どこでも同じような手術をしている」と聞きましたが、手術や手術だけでなく装具の装着やテープ固定の仕方等、病院によってやり方や方針は違いはあるのでしょうか??(もちろん病状によっても違うと思いますが)。先生によっても違うものなのかもしれませんが・・・。どうかご教授ください。
[258] rin (2016/06/14 Tue 11:36)
メールありがとうございます。
医師の場合、転勤があったりしますので、今の病院では年に数件しか手術していないけれども前の病院で年に4,50件していたという場合は少なからず考えられます。しかし、病棟の看護師の対応、言語聴覚師、歯科、矯正、耳鼻科といった総合力でいくと医師一人の過去の経験値が高くても限界があり、歯がゆい場面にいろんな場所で出くわすかもしれません。唇裂だけなら医師の腕前の占める要素が高くなりますが、唇顎口蓋裂なら総合力がものをいうと思います。
手術数は通常唇裂、口蓋裂、骨移植手術、修正手術などtotalでいいますので、それが一桁であれば生後3か月程度で行う唇裂は年に2,3人どまりということになります。経験数が少なくても上手に手術する先生も中にはいますが、基本的に経験症例数は重要です。裂が狭くても顎裂の前後の段差があるといい結果にならないことがあります。そういうことを予測しながら手術するのも経験を積んでこそ可能となります。
テーピング、口蓋床など施設によりかなりやり方は違います。また手術時期も違います。
島根の益田、太田などからは当院へ毎回3時間近くかけてこられています。三次から1時間ちょっとぐらいです。新幹線沿いなら山口〜岡山の患者さんが来られています。
当院では歯科、形成、言語訓練などできるだけ一緒になるような受診予約をしております。また耳鼻科の中耳炎フォローは近隣でしてもらうようにしています。通えると思えば受診してみてください。
受診しようかな、と思われるならこのホームページのメールアドレスに一報入れてみてください。具体的な連絡をさせていただきます。
[259] 形成外科 木村得尚 (2016/06/14 Tue 20:21)
先日は早々の返信をいただきありがとうございました。6月下旬に無事出産し、家族とも相談して貴院に通院しようと思い、このホームページのアドレスにメールを送信済みです(届いているか心配ですが)また具体的にご指示いただければとおもいます。もしも届いていなければお知らせいただけると助かります。お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
[260] rin (2016/07/06 Wed 09:39)
メール確認いたしました。遅くなり申し訳ございません。
明日病院のPCから連絡を入れさせていただきます。
今しばらくお待ちください。
[261] 形成外科 木村得尚 (2016/07/06 Wed 21:31)
他院で治療している不全唇顎裂の1歳4ヶ月の子がいます。
3ヶ月の時に唇裂形成手術を受け、現在は経過良好です。
ただ、歯科は唇裂手術前に受診し、程度が軽いのでホッツ床の作成や顎をよせる必要もないと言われたっきりでそれ以降は受診していません。
今の年齢に必要な治療やケアなどがあるのか気になっています。
歯は上の前歯3本、下の前歯4本が生えています。顎裂部分には生えていませんが、近くの歯茎にうっすら歯が見えています。
貴院の歯科では口蓋裂のない患者さんにはどんな診療をしていらっしゃいますか?
歯磨きの指導などでしょうか?
今かかっている形成外科と歯科が別施設なので、同じ病院で連携されているほうがよいのかと思い、転院を考えています。
[253] さとう (2016/05/26 Thu 13:11)
すみません、補足です。
口蓋裂のない患者さんとは、唇裂のみや唇顎裂の患者さんのことです。
[254] さとう (2016/05/27 Fri 16:10)
メンバーの多くが口蓋裂学会に参加していたため返事が遅れて申し訳わりません。
フッ素治療、歯磨き指導であれば近隣の小児歯科さんでも対応は可能と思われます。
裂に隣接する歯がむし歯になったり斜めに生えて裂の向かい側の歯ぐきに刺さったりする場合は顎裂患者さんを日常的に見ている施設にかかって相談するのがいいでしょう。
乳歯は基本的に数年で抜けますので究極の目標は健康的な永久歯を審美的に、機能的に良好な状態で配列することだと思いますので、
こちらは顎裂口蓋裂の治療経験豊富な矯正歯科にフォローしてもらうのがいいと思われます。
我々研究会では耳鼻科・(小児)歯科・矯正歯科・言語訓練施設など近隣でしっかり治療できる施設があるなら、そちらで治療してもらって問題ありません。そのためいろいろな施設で治療した経過内容を記載していただくための連絡帳を作成しています。
転院を考えておられること、当院歯科に受診されること、全然問題ありませんが、かなり遠方から来られるような場合は近隣の信頼できる施設を紹介させていただく可能性がありますのでご了承ください。
[255] 形成外科 木村得尚 (2016/05/28 Sat 13:50)
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
通常でも生え始めの歯は柔らかく虫歯になりやすいのですが、
裂付近は歯が斜めに生えたりして綺麗に並ばないことも多く、歯磨きが難しいので虫歯になってしまう可能性が高くなります。
それに対し当院歯科では虫歯のチェック、歯磨き指導、フッ素塗布を定期的に行っています。
このような診察は近隣歯科でも対応可能と思われます。
また何かありましたらご相談ください。
[256] 歯科外来 (2016/05/30 Mon 16:53)
先月、子供が広島市民病院で口唇術を受けお世話になりました。
想像以上に綺麗に形成していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
子供の哺乳について悩んでいるので相談をさせてください。
現在哺乳瓶はメデラのスペシャルニーズを使用し、口蓋床を入れて1回量200ml程のミルクを飲むことができています。
口唇術後は普通の哺乳瓶で飲むことができるようになると伺っていましたが、ピジョンの乳首KA,母乳実感など試したところ、泣きわめき嫌がって飲むことができていません。
成長と共に自然に飲むことができるとも言われていましたが、飲みにくいことが分かるようになったせいか抵抗する力も増してきたように思います。
メデラの乳首は消耗しやすいこと、容量が150mlなので普通の哺乳瓶に移行できたらいいと考えています。
以前に比べて吸いにくい様子や、乳首を舌で押す飲み方をしていて哺乳に不安定さも感じています。
移行にお勧めの乳首や子供の哺乳に対するアプローチを教えて頂きたいです。宜しくお願いします。
[250] あまのがわ (2015/11/23 Mon 21:49)
どの赤ちゃんも乳首が変わると嫌がるという事はよくあります。
ピジョン以外でも互換性のある他社の乳首を使用してみるのも1つですが、少しでも赤ちゃんの反応の良い乳首を使っていて頂けると良いと思います。
赤ちゃんもお母さんも慣れるまで大変だとは思いますが、根気強く少しづつ慣らしてもらったら、次第に飲めるようになってくると思います。
[251] 歯科外来 (2015/11/24 Tue 09:57)
ご返答ありがとうございます。
やはり、色々と根気よく試すことが大切なのですね。
子供と向き合って、子供に適した乳首を見つけて行こうと思います。
[252] あまのがわ (2015/11/25 Wed 16:46)
初めまして。
現在妊娠9ヶ月になる妊婦です。エコーで口唇裂であるだろうということがわかりました。
現在は個人病院にかかっています。
生まれるまで治療などは出来ないことはわかっています。
転院などは勧められていないのですが、個人病院で出産して口唇裂赤ちゃんの対応ができるのか不安になっています。
妊婦のうちから市民病院さんに転院することはやはりもう難しいのですよね?
[247] Ri (2015/11/11 Wed 19:21)
エコーで口唇裂を指摘されているとのこと、生まれてこられるまで不安も募ることと思います。エコーでは口唇の裂はわかりやすいようですが口蓋までチェックするのは難しいようで、口蓋の裂のあるなしは生まれてからの判断になると思われます。
口唇裂だけの場合、ほかに問題がなければミルクは普通に飲めることがほとんどで、産院を退院されたのちに当院受診で全然問題ないように思われます。
口蓋裂も伴う場合、ミルクがのめれば口唇裂だけの場合と同様でOKと思われます。ミルクの飲みが悪い場合や裂がワイドな場合、当院新生児科のNICUに転院されてこられる場合も結構あります。
当院産科の予約はかなり前からいっぱいですので通常の枠組みに入るのは難しいように思われますが、横隔膜ヘルニアなどの重篤合併症が予測される子供さんなどは当院へ紹介されることもあります。
今かかっておられる産院さんによって事情はかなり変わってきす。当院に目が向いている産院であれば、何かあれば当院の産科や新生児科に連絡が入ると思われます。固有名詞はだしにくいでしょうから、このホームページのメールアドレスに情報を入れてみてください。
一般論的には唇裂口蓋裂の子供さんはミルクがのめるのであれば緊急性はありませんので産院退院後の受診でOKです。
ミルクがのめずチューブ栄養などの管理が必要な場合はNICUなどの新生児担当の部署でお子さんをしばらく見てもらうのがいいように思われます。その場合は産院の先生が紹介されるのではないでしょうか。
[248] 形成外科 木村得尚 (2015/11/12 Thu 18:58)
丁寧に教えていただきありがとうございます。
このまま他に問題がないようなら出産して退院してから口唇裂で受診させていただこうと思います!
ありがとうございました!
[249] Ri (2015/11/16 Mon 13:51)
貴院の形成外科にお世話になっている2歳の女児です。
近院の歯科に受診した時に、上顎の力が弱いと指摘を受け、拡大床をすすめられました。
この時期に、拡大床は必要でしょうか?
教えてください。よろしくお願いします。
[244] 文菜母 (2015/09/02 Wed 20:15)
現在のお口の中の状態はいかがでしょうか? 歯並びの問題などご不安な点など、当院受診時、もしくはお電話いただけますとご相談させていただけると思います。よろしくお願いいたします。
[245] 歯科澤木 (2015/09/03 Thu 08:46)
26年前に口唇裂で生まれ、広島市民病院で心石先生に治療をして頂いていました。心石先生が市民病院を勇退されたことやバレークラブに入っていたこともあり、小5くらいから足が遠退きました。
最後に診察を受けたとき、鼻の手術を…と言われたのを覚えています。
26歳になった今…鼻の非対称を治したくて仕方ありません。
ですが、通院を止めて10年以上経っています。
今から再度、診察や手術をして頂くことは可能でしょうか。
また、手術するとなると入院期間は、どのくらいになるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
[241] tayk (2015/07/28 Tue 20:05)
メッセージありがとうございます。
鼻の治療は状況に応じて様々な術式がありますので、診察してみないと治療法、入院期間は申し上げられません。最長で2週間ぐらいの入院となります。
唇裂口蓋裂の患者さんのカルテは開設以来40年分すべて残っております。昔のスライドも保管されています。受診してみようかなと思われるのならこのホームページのメールアドレスにお名前をおっしゃってください。カルテなど用意しておきます。
[242] 形成外科 木村得尚 (2015/07/29 Wed 00:08)
木村先生
早速のお返事ありがとうございました。
仕事の都合で、すぐに受診出来そうにありません。
都合がつき次第、教えて頂いた通りメールさせて頂きます。
ありがとうございます。
[243] tayk (2015/08/11 Tue 21:59)