メールありがとうございます。
痕跡唇裂は機能的にあまり問題になることはありません。そのため手術の絶対適応ではなく、親御さんないしは本人が希望すれば手術しましょうということになります。
通常赤いラインは赤唇の組織ですからレーザー照射しても消えません。炭酸ガスレーザーで皮膚を削り取れば赤い部分が白い傷跡に置き換わるということになります。
鼻の孔の左右差や人中稜の高さは程度がどの程度なのかみてみないとわかりませんが、簡易なことをしてもあまりよくなりません。
赤唇縁の非連続になっているものは手術なしでは治せません。
表面的にはわずかな差であっても人中稜部分での筋肉のつながりは思いのほか左右差があるもので、ウーの形や哺乳瓶に吸い付いたときなどは左右差がより強調されていると思われます。その場合は筋肉をがっつりと分厚くなるよう縫ってあげる必要があります。
結果として普通の不全唇裂と変わりない傷跡がつく可能性大です。というよりかそれぐらいにしないと実際きれいになりません。
御検討ください。
[278] 形成外科 木村得尚 (2017/07/06 Thu 18:37)