質問ありがとうございます。
傷痕の原因が唇裂であり、明らかなひきつれや、大きな左右差が認められる場合、一般的な医療施設で保険医療での手術は可能です。ただ過度な要望に対しては時に保険診療の対象にならないこともあります。
手術をしても傷痕は残ります。目立たない傷痕になることを目指しますが、それは医者の腕前だけでなく術後数か月のご本人のテーピング、圧迫、といった地道な努力も必要です。
手術を成功させ、傷をよりきれいにさせようと思えば、末梢血管を収縮させるニコチンは障害の最右翼です。
傷痕がどの程度きれいになるか、鼻がどの程度左右対称になるか、みてみないとなんとも申し上げられません。またご本人が頭の中で思い描いておられる結果と、実際を診察して我々が思い描くゴール地点は必ずしも一致しないこともありますので、しっかり話を聞いてから手術を決められるのがいいでしょう。
医療施設の診察を受けられる場合、過去にどこの病院のどこの科でいつ手術を受けたかは親御さんに聞いてから受診してみてください。また20歳とのことですが学生さんの場合は親御さんと一緒に受診されることをお勧めいたします。鼻の変形の手術も考えておられるなら口腔外科よりも形成外科が良いでしょう。
ご検討ください。
[263] 形成外科 木村得尚 (2016/07/23 Sat 16:36)