メールありがとうございます。
医師の場合、転勤があったりしますので、今の病院では年に数件しか手術していないけれども前の病院で年に4,50件していたという場合は少なからず考えられます。しかし、病棟の看護師の対応、言語聴覚師、歯科、矯正、耳鼻科といった総合力でいくと医師一人の過去の経験値が高くても限界があり、歯がゆい場面にいろんな場所で出くわすかもしれません。唇裂だけなら医師の腕前の占める要素が高くなりますが、唇顎口蓋裂なら総合力がものをいうと思います。
手術数は通常唇裂、口蓋裂、骨移植手術、修正手術などtotalでいいますので、それが一桁であれば生後3か月程度で行う唇裂は年に2,3人どまりということになります。経験数が少なくても上手に手術する先生も中にはいますが、基本的に経験症例数は重要です。裂が狭くても顎裂の前後の段差があるといい結果にならないことがあります。そういうことを予測しながら手術するのも経験を積んでこそ可能となります。
テーピング、口蓋床など施設によりかなりやり方は違います。また手術時期も違います。
島根の益田、太田などからは当院へ毎回3時間近くかけてこられています。三次から1時間ちょっとぐらいです。新幹線沿いなら山口〜岡山の患者さんが来られています。
当院では歯科、形成、言語訓練などできるだけ一緒になるような受診予約をしております。また耳鼻科の中耳炎フォローは近隣でしてもらうようにしています。通えると思えば受診してみてください。
受診しようかな、と思われるならこのホームページのメールアドレスに一報入れてみてください。具体的な連絡をさせていただきます。
[259] 形成外科 木村得尚 (2016/06/14 Tue 20:21)