エコーで口唇裂を指摘されているとのこと、生まれてこられるまで不安も募ることと思います。エコーでは口唇の裂はわかりやすいようですが口蓋までチェックするのは難しいようで、口蓋の裂のあるなしは生まれてからの判断になると思われます。
口唇裂だけの場合、ほかに問題がなければミルクは普通に飲めることがほとんどで、産院を退院されたのちに当院受診で全然問題ないように思われます。
口蓋裂も伴う場合、ミルクがのめれば口唇裂だけの場合と同様でOKと思われます。ミルクの飲みが悪い場合や裂がワイドな場合、当院新生児科のNICUに転院されてこられる場合も結構あります。
当院産科の予約はかなり前からいっぱいですので通常の枠組みに入るのは難しいように思われますが、横隔膜ヘルニアなどの重篤合併症が予測される子供さんなどは当院へ紹介されることもあります。
今かかっておられる産院さんによって事情はかなり変わってきす。当院に目が向いている産院であれば、何かあれば当院の産科や新生児科に連絡が入ると思われます。固有名詞はだしにくいでしょうから、このホームページのメールアドレスに情報を入れてみてください。
一般論的には唇裂口蓋裂の子供さんはミルクがのめるのであれば緊急性はありませんので産院退院後の受診でOKです。
ミルクがのめずチューブ栄養などの管理が必要な場合はNICUなどの新生児担当の部署でお子さんをしばらく見てもらうのがいいように思われます。その場合は産院の先生が紹介されるのではないでしょうか。
[248] 形成外科 木村得尚 (2015/11/12 Thu 18:58)