投稿ありがとうございます。
広島市民病院ではGPPを時に行っております。最近では唇顎口蓋裂の口蓋形成術時、8割以上でGPPを同時に行っております。ただ唇顎裂では症例を選んで一部の症例でしか行っておりません。
唇顎口蓋裂は口蓋床やテーピングによる術前顎矯正でかなり顎の並びを整えることができますが、唇顎裂では顎はあまり動きません。その中で口唇形成術時GPPを行ってもいい結果がでないことも考えられるため、骨膜3面閉鎖が容易にできそうな症例でしか口唇形成術時GPPは行っていません。
口唇形成術を行えば顎のわれているかどうかはおもてからみてわかりません。GPPの難しそうな症例に手を出して口唇形成術の結果が80点になるぐらいなら、口唇形成術に集中してそこで100点を目指してもらうほうがいいように思います。
GPPを行っても骨移植の必要な症例は出てきます。過度に期待しないことです。また生後3,4か月ごろには歯が骨内に潜んでおりGPP時に薄い骨が割れて歯がこぼれでてくる可能性もあります。
少なくとも日常的にGPPをしていない先生に無理にお願いするのはやめられたほうがいいでしょう。
[239] 形成外科 木村得尚 (2015/07/23 Thu 18:06)